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ベトナムの「ビッグマック指数」、まもなく判明

記事の概要

ファストフード大手マクドナルドのベトナム1号店が8日にホーチミン市でオープンした。「ビッグマック指数」を考案した英国の経済専門誌「エコノミスト」は2014年版を既に発表しているが、ベトナム1号店のビックマックの価格が判明後、情報を追加するとしている。

ビックマック指数は世界的に品質に大きな違いのないビッグマックの価格を比較することで、その国の通貨がドルに対してどう評価されているかが示される。

ビックマック指数によるとアジア諸国の通貨は、日本円も含めほとんどが過小評価されている。

元の記事を読む→ 【2014年02月10日:ベトナムニュース

ベトナムマックのドライブスルー笑う~

ベトナムについにマクドナルドがオープンしました。オープン当日、ホーチミンシティの1号店には数千人の行列ができたそうです。数千人って、新宿にビッグカメラがオープンしたって感じですよね。笑

ベトナムのマック1号店ですが、24時間営業で座席は300席以上、ドライブスルーもあります。下の写真はドライブスルーの案内板なんですが、さすがベトナム、車じゃなくてバイクですwww

ドライブスルー

で、実際にドライブスルーを利用するバイクの行列ができたってのが大笑いさせてくれます。ベトナム大好きです!

ちょっと高いぞ、ベトナムのビッグマック

さてさて。イギリスのエコノミスト誌がビッグマック指数というものを出しています。今までベトナムはこの調査の対象外だったのですが、今回ベトナムにもマクドナルドがオープンしましたので、ベトナムのビッグマック指数も近々発表するようです。

ビッグマック指数は各国の通貨が対米ドルでどのように評価されているかを表すものですが、ビッグマック指数の一覧表には各国のビッグマックの価格が書かれていまして、僕としてはこちらのほうが興味津々です。元データはこちらからダウンロードできます。→「The Big Mac index:The Economist

エコノミスト誌ではまだ発表されていませんが、報道によるとベトナムのビッグマックの価格は60,000ドンです。直近の為替で換算しますと2.84米ドルとなります。そこで、ベトナムも含めて東アジア各国のビッグマックの価格を地図に落としこんでみました。

東アジア各国のビッグマックの価格

みなさんこれを見てどうお感じになりますでしょうか? ベトナムのビッグマック、ちょっと高いと思いませんか? 日本は実勢価値以上に円安に振れてますので置いとくとしても、台湾や香港よりも高いってねぇ。

例えば僕が住んでいるフィリピンでビッグマックは2.98米ドルです。しかし言うまでもなく、フィリピンのマクドナルドで働く従業員の賃金は台湾人より安いですし、肉や小麦粉などの原料も香港より安いはずです。フィリピンは電気代だけは日本並みに高いのですが、それ以外は台湾や香港の何分の1のレベルのはず。なのになぜ?

儲けすぎでっせ~!

そこで一つの試みとして、上掲の地図に各国の1人あたりGDPを書き足してみました。青文字がそれで、単位は米ドルです。データはこちらを参照しました。→出典:世界経済のネタ帳

で、地図に落としてみたんですが~。いやぁ、やっぱりおかしいよ、これ。あくまでも人件費や物価、製造コスト等々が1人あたりGDPに比例するという前提です。もちろん違う部分もあるでしょう。しかし、大雑把にはそう考えて良いはずです。

東アジア各国の1人あたりGDP

例えば香港とインドネシアを比べてみてください。インドネシアの1人当たりGDPは香港の10分の1です。なのにビッグマックはほぼ同じ価格です。ベトナムなんてそのインドネシアよりさらに1人当たりGDPが低いのに、ビッグマックは香港より高い!

他にもタイの1人あたりは台湾の4分の1くらいなのに、ビッグマックはむしろタイのほうが高い。マレーシアの1人あたりはフィリピンの4倍もあるのに、ビッグマックはフィリピンより安い。

ビッグマック指数が必要とされるように、為替が各国の通貨の実勢価値を正しく反映していない面もあるでしょう。しかしその影響を差し引いても東南アジア諸国のビッグマックは高すぎる。現地の人件費や物価に対して明らかに高すぎる。

日本みたいな高コストの国で2.97ドルで販売できるビッグマックを、日本よりはるかに低コストのベトナムやフィリピンで日本と大して変わらない価格で販売している。これ、そうとう暴利貪ってますよ。

ってことで僕は決めました。これから東南アジアでは絶対にマックには行きません!笑